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2013年3月22日 (金)

チェスのできるチェスクッキーを作る

チェスというボードゲームがあります。
自軍の駒16個を駆使して、相手のキングの駒を追い詰めたら勝ち、という2人対戦型のゲームです。
将棋に似ていますが駒の種類が6種類しかなく、それらの動きさえ覚えてしまえば遊ぶことができます(将棋は8種・「成り」まで入れると14種)。
なので記憶力の乏しい自分は将棋は指せませんがチェスならできます。

話は変わりますが先月はバレンタインでしたね。
男性諸兄はチョコレートをもらえましたでしょうか。
自分は辛うじてバイト先で数個もらえました。
当然義理です。
えー、まさか本命チョコとかもらった人はいませんよね?
そんなの都市伝説ですよね。
もしもらえたなんて言ううらやましい人がいたら先生怒らないから後で職員室に来なさい。

……失礼しました。何の話でしたっけ。
そうそう、つまりバレンタインのお返しはチェスクッキーだよねってことです。

あれ、そんな話だったっけ?


○チェスクッキーとは?


チェスクッキーは白と黒の市松模様をあしらったクッキーです。

Photo
▲自作チェスクッキー。

参考程度に写真を載せてみましたが、「普通2×2か3×3なのに、なんで4×3なのか」とか「そもそも白と黒に見えない」とか言いたい事が色々あると思います。
でもこれが初めてのお菓子作りなので勘弁してあげてください。僕に。

ところでこのクッキー、一体どこが「チェス」なのでしょうか。
実は由来はその柄にあります(実はも何もそれしかないか)。
ご存知「チェック柄」ですね。
そもそも「チェック」とはチェス用語で「王手」の意味を持ちます。
チェスをやったことのない人でも「チェックメイト」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。
つまり、市松模様がチェスボードによく似ている⇒チェスと言えば「チェック」⇒柄の名前になる、という流れから世に「チェック柄」という言葉が定着したようです。

しかし自分はこれを「チェスクッキー」と認めるわけにはいきません。
チェック柄という言葉があるのだから「チェッククッキー」でしょう。
百歩譲っても「チェスボードクッキー」です。

そこまで言うなら自分で本物のチェスクッキーを作ってしまえばいいのではないか?
ホワイトデーが近くて時期的にもうってつけだし。

という訳で今回はバレンタインのお返しも兼ねて、チェスができる本物のチェスクッキーを作りたいと思います。



○余談

なぜわざわざ手作りでお返しをするのか。
と言うのもバレンタインに頂いたチョコがことごとく手作りなんです(職場で製菓キットを売ってるのが原因だと思います)。
去年は買ってきたお菓子でお返しを済ませたのですが、たまには男子も何か手作りしないとイカンと思う訳ですよ。

……はい、知ってます。
その義理チョコは彼氏とかに作ってあげた本命の余り物だっていうのは。
何も言わずそっとしておいてあげてください。
記事が進みませんので。



○作成準備

まずはチェスをするのに必要な道具を確認します。

・駒
ポーン(歩兵)…白と黒8個ずつ計16個
ナイト(騎兵)…白と黒2個ずつ計4個
ビショップ(僧侶)…ナイトと同じ。
ルーク(戦車・城壁)…ナイトと同じ。
クイーン(女王)…白と黒1個ずつ計2個
キング(王)…クイーンと同じ。
駒の総数…32個

・チェスボード
8×8、白と黒が半数で交互に並んでいるので32個ずつ計64個。

つまりクッキーを96枚分焼きます。
ってちょっと待て。
96枚ってホームパーティでもするのか。
ざ、材料足りるかな。

うーん……まぁ駒だけでもチェスはできるしなぁ。
今回はボード分はあきらめて駒だけ作ることにします。

そうと決まれば次はいよいよ、今回の企画の本題とも言える抜き型の作成です。



○抜き型作成

抜き型を作るにあたって、どんな形にするかの下書きをします。

Photo_2
▲まさに「絵にかいたような」試行錯誤。

これが意外と難しい。
なるべくパッと見でどの駒かわかるような形にしたい、でも細かいところまで作り込んでしまうとクッキーが壊れやすくなるし、そもそも型も作れない。
さらに、クイーンをどんな形にするかも問題です。
上の写真でも色々迷走していますが、実はチェスの駒のシンボルってこれといった定型がありません。
携帯ゲームなんかでも制作会社によって駒のシンボルはまちまちです。

色々悩みましたが、とりあえず全部の駒の形が決まりました。
どんな形になったかは後程。

下書きが終わったらその形に合わせて型を作ります。
今回型に使うのは空き缶(アルミ缶)です。

※缶の切り口はとても鋭く、指先なんか簡単に切ってしまうのでもし作る際は軍手などを必ず着用してください!


まず空き缶をよく洗い、工作用のハサミで帯状に切りだします。

Photo_2
▲空き缶なのにイカソーメンを作ってるような錯覚。

アルミ缶は意外と簡単に切ることができます。
この切り出したアルミ板を、下書きをなぞるように曲げていきます。
つなぎ目の所はクッキー生地に触れない一番上ギリギリを接着剤でとめます。

あっさり6個完成。
一番不安だったナイト(馬の形)もきれいにできました。

Photo_3
▲嬉しさのあまりナイトのみ先に公開。

○クッキーを焼く

最終段階、クッキー作成です。
レシピは以下の通り。

白のクッキー
小麦粉(薄力)…100グラム
砂糖…40グラム
バター…40グラム
卵…半分

黒のクッキー
小麦粉(薄力)…90グラム
ココアの粉…10グラム
砂糖…40グラム
バター…40グラム
卵…半分

これらをそれぞれ混ぜ合わせて生地を作ります。

ちなみに最初に乗せた写真のチェック柄クッキーもこれと同じレシピです。
あちらの場合はそれぞれの生地を作った後棒状に切り、白黒交互に重ね合わせて金太郎飴のように切って焼きます。

Photo_4
▲これを白黒→黒白と重ねて端から切れば2×2のチェック柄クッキーができる。

今回の場合はそれぞれ型抜きで蜂の巣にします。

Photo_5
▲緊張の一瞬。

ここで意外な誤算が。
型で抜きやすくするために以前より生地を薄く伸ばしたので、全部の駒を抜き出してもだいぶ生地が余っています。
……これならチェスボード分作れるんじゃないの?
2cm×2cmの正方形ならなんとか32個ずついける!(駒は3cm×3cmを最大としています)包丁で2cm四方の生地を切り出しては、余った生地を集めてこねて伸ばしてまた切る。
わー、ねんどあそびみたーい。

すべて完成したらあとは焼くだけ!

Photo_6
▲照らされてて白く見えるけれど、これはココア混ぜの黒。

チェック柄クッキーと同じく170℃で30分焼きます。
……そう、あの分厚いクッキーと、この薄いクッキーを同じようにやってしまったわけです。

Photo_7
▲ジュウウウウウウウ(クッキーの音)。ああああああああああ(心の声)。

焦がした。

ちょっと焼きすぎたくらいなら「男の料理」で済むかもしれませんが、ここまで来るとただの失敗です。
審判が10人いても間違いなく全員「失敗」の旗をあげているレベル。
不幸中の幸いはこれがココア混ぜの黒側だったことでしょうか。
いずれにしても時間は戻せないので白を焼きます。
今度はしっかりオーブンを見張ります。
結果170℃17分くらいで完成。

Photo_8
▲一部茶色いけどだいたい白で完成。



○対局

それでは真・チェスクッキーのお披露目です。

Photo_13
▲ガタガタだけど達成感はひとしお。

それぞれの駒を見ていきましょう。

Photo_14
▲上からポーン、ナイト、ビショップ。

Photo_15
▲ルーク、クイーン、キング。

クイーンはティアラの形をイメージして作りました。
またクイーンとキングはそれぞれ中心に、宝石のつもりで逆の色の生地を埋め込んでいます。
まぁ、黒の方はもろともに焦げましたが。
泣いてません。

全体的に見ると黒の方がが焦げたことで、白と黒のコントラストが強くなったといえば結果オーライかもしれません。
お菓子作り的には失敗ですが企画としては成功でいいですよね?

Photo_16
▲対局してくれる人はいませんがね。

そういえばチェスできる友人がいませんでした。
そもそも友人自体あんまいませんでした。

そういえばスパイス・ガールズも代表曲『Wannabe』で言ってた気がします。

“If you wanna be my lover, you gotta get with my friends.”
(私と付き合いたいのなら、まず友達になりなさい)



○結論

クッキー作る前に友達作れ。



○おまけ

完成したクッキーはちゃんと配りました。
もちろん白い方を。
黒い方は自分で責任を持って食べました。

焦げたクッキーはアイスの付け合わせにするとなんとか食べられます。
料理下手のための豆知識。

Photo_17
▲タイトル「雪山を越えるナポレオン」。

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